用語集の項目
ADX(平均方向性指数) ADX (Average Directional Index)
ワイルダーが1978年に考案したトレンドの強さを測る指標で、+DIと-DI(方向性指数)から算出し、14期間で平滑化する。ADXはトレンドの方向ではなく、その勢いの強さを測るものであり、おおむね20を下回るとトレンドなし、25を上回るとトレンドが確立していると判断される。通常は+DI/-DIや他の方向性ルールと組み合わせて用いられる。
英語原文からの自動翻訳です。 英語の原文を読む →
定義と構成
平均方向性指数(ADX)は、方向とは独立してトレンドの強さを測定する指標である。これは+DIと-DIという2本の構成線から成り、それぞれ上方向・下方向の方向性movementを、ワイルダーがATRと共に導入したのと同じトゥルーレンジの枠組みを用いて、通常14期間のルックバック期間で定量化する。ADX自体は、+DIと-DIの絶対差をその和に対する比率として平滑化平均を取り、0〜100の範囲にスケーリングしたものである。ADXが高いということは、+DIまたは-DIのいずれかが他方を大きく上回っている状態を意味し、つまりどちらかの方向に強いトレンドがあることを示す。一方、ADXが低い場合は両者が拮抗しており、価格がどちらの方向にも持続的な進行を見せていないことを意味する。
水準の読み方
おおむね20を下回る水準は、慣例的に「トレンドなし」と解釈される。これはレンジ相場ないし方向感のない市場であり、トレンドフォロー型のルールがダマシ(ホイップソー)に最もさらされやすい局面である。おおむね25を上回る水準はトレンドが確立していると解釈され、ADXの上昇は、+DIと-DIのどちらが優勢であるかにかかわらず、トレンドが強まっていることを示す。25を上回った後にADXが再び20を下回ることは、一般にトレンドが勢いを失いつつあるサインと解釈されるが、指数自体には遅行性があり、これは平滑化平均に基づくワイルダー系指標すべてに共通する特徴である。
トレンドの強さとトレンドルールの組み合わせ
ADXは「トレンドがあるか」という問いに答え、+DI/-DIや他のツールは「どちらの方向か」という問いに答える――この2つの問いを意図的に切り分けたのが、ワイルダーの元来の設計である。よく用いられるフィルター手法として、移動平均のクロスオーバーやMACDのシグナルをADXでゲーティングする方法がある。すなわち、ADXがトレンド相場を確認した場合にのみクロスオーバーを採用し、ADXがトレンドなしの領域にある場合はこれを見送る。この組み合わせは、トレンドフォロー型システムにおいてダマシの発生頻度を減らすための標準的な手法として文書化されている。ADX単体では売買シグナルを生成せず、他の場所で生成されたシグナルを条件付けする役割にとどまる。